ファクタリングと言えば2社間しかないと思っている人もいるでしょうが、実は利用者とファクタリング会社に売掛先を加えた3社間で行うこともあるのです。
3社あるのですから色々複雑になることもありますが、むしろ3社間の方が都合が良いというケースも少なくありません。
この記事では3社間ファクタリングの概要について紹介します。
3社間ファクタリングとはなにか
3社間ファクタリングについてですが、理解するためにはいきなり流れから捉えた方が良いでしょう。
最初にやることは2社間ファクタリングと同じで、ファクタリング会社に申し込みをすることです。
その後が2社間とは違い、売掛先にファクタリングしますということを伝えて承諾を得なければなりません。
2社間では利用者とファクタリング会社だけで済んだのですが、3社間では売掛先も加わってくるのです。
承諾を得ると売掛金をファクタリング会社に譲渡できるようになり、それから入金が行われます。
最後には売掛先の支払い期日となったらファクタリング会社に対して売掛先から支払いが行われて終了となります。
どうしても売掛先の承諾を得られない場合もあるかもしれませんが、そこはきちんと説明して納得してもらう必要があります。
3社間では2社間と何が違うのか
基本的な利用の流れでも違いがありますが、その他にも通知をして承諾を得る必要があります。
通知から承諾、そして契約という手間が2社間以上に多くなってしまうために入金までに時間がかかってしまうというデメリットも存在します。
手数料にも違いが見られるのですが、2社間に比べて安いという特徴があります。
2社間では一般的に10%から20%が相場だと言われていますが、3社間の場合は1%から9%なので手数料を抑えることを目的に3社間を利用する法人も多くいます。
さらに審査基準もそこまで厳しくはなく、売掛先が加わることから売掛金の未回収リスクも抑えることができるため審査基準もそこまで厳しくなくて良いのです。
どちらが良いかは利用者や法人次第
2社間と3社間ではどちらがお得なのかを考えてファクタリング会社を決めることも多いでしょうが、その前に自身や自社の状況がどうなっているのかを先に把握しておきましょう。
それから2社間あるいは3社間のどちらかに決めることが大切で、資金繰りの助けになるのです。