風邪に対するビタミンCの使い方

風邪の季節ですが、こんな時に大活躍するのがビタミンCです。
ビタミンCはうまく使うと、風邪に対して大変役立ちます!

今日は、ビタミンCのうまい使い方について、私の経験を交えてお話しします。

わたしの風邪のひきはじめのサイン

会議とか、講演会とか、診療、長時間の車の運転など、緊張を強いられる仕事の前日は、なるべく運動をしておくのが私の日課です。

体力を蓄え、血液循環をよくしておくと、翌日の調子が違います。

一昨日も、次の日に長距離の運転を控えていたので、空手教室に行きました。

ところが、稽古をし始めたときに気がつきました。

「いつもより汗をかかない」

私は、春から秋ごろまではいつも空手着がびしょびしょになるほど汗をかきます。

しかし、一昨日は1時間半~2時間ある稽古の中盤になっても、乾いた空手着のごわつき感が肩に残っていました。

実は、これは私が風邪を引き始めの時によく感じるサインです。

稽古が終わって、帰るとき急に私は喉の痛みを感じました。

この冬、数百人のインフルエンザと風邪と胃腸炎の患者さんを診察しても風邪引かなかったのに・・・・・・

今週は、多忙だったためのストレスと前日の飲みすぎも原因だったのかもしれません。

迷っている暇はありません。

私は、家に帰るとすぐにビタミンC25g+マルチビタミンB点滴を自分で行いました。

このところ、忙しくてビタミンCサプリをサボっていたためもあるのか、点滴の効果はあまり実感できませんでした。

通常は点滴をすると非常にリラックスして眠くなるのですが。

そこで、私はビタミンC頻回摂取法を試してみることにしました。

ビタミンC頻回摂取法

ビタミンCの風邪に対する効果には多くのエビデンスがあります。

Gortonらによる風邪にたいする二重盲検試験(1999)では、

テストグループでは平常時から1日3回、1回1000mgのVCを摂取してもらい、

風邪の症状がでたら速やかに1時間おきに6回1000mgの摂取、その後は平常時と同じ量を続ける実験を行いました。

その結果、プラセボグループに比べて、85%もの症状減という結果が得られました。

ビタミンCは白血球の遊走性を高め、免疫力をあげる効果があります。

ストレスで副腎を酷使しているときや、感染がある時、ビタミンCの需要は亢進しています。

そのような時は特に十分量のビタミンCを補給して飽和させてあげることが必要です。

最近、ビタミンCサプリをさぼっていた私は、白血球中のビタミンCを飽和させようと思って点滴をしたのです。

さらに、Gortonにならって、寝るまで1時間おきにビタミンC500mgを摂取しました。

3回目くらいで本当に、のどの痛みが治まり、体のだるさがとれてきたときは感激しました!

その後の経過

私は気分よく寝たのですが、翌朝起きてみると、喉の痛みが昨日より強くなっていました。

はっきりした発熱はないですが、頭がボーっとします。

睡眠中は仕方のないことですが、ビタミンCを再度飽和させなくては!

朝食は食べずに、乳酸菌とビタミンC頻回サプリを続けました。

朝8時から1時間ごとにビタミンC、3時間おきに乳酸菌をとったところ、午後3時頃には咽頭痛はほぼ消失、だるさも消えました。

その夜には多少飲酒しましたが、その影響もないようです。(その間もサプリ頻回摂取は継続)

さらに一夜明けた現在、症状はほぼありません。

今の状態は、

  • 風邪の症状は完全消失
  • リラックスした、少し眠い感じ
  • 腸のぜん動運動が著しい(排便1日2回あり)
  • でも、下痢などではない

といった感じです。

Gortonに感謝です!

1時間おきにとると血中濃度は3倍になる

ビタミンCを頻回に摂取するメリットについて、スティーブヒッキー博士は「ダイナミックーフロー」という考えを用いて説明しています。

通常の人のビタミンC血中濃度は0.7mg/dl程度ですが、1gのビタミンCサプリメントを摂取することで1.4mg/dlまで上昇させることができます。

しかし、せっかくとったビタミンCも、腎臓から排泄され、ビタミンC血中濃度は4時間後には元の0.7mg/dlまで戻ってしまいます。

では、ビタミンCが腎臓から完全に排出される前のタイミングで連続してビタミンCを摂取したらどうでしょうか。

それによって血中濃度を高く保つことができます。

1gのビタミンCサプリメントを1時間おきに摂取することで、血中濃度は3.9mg/dlまで上げることができるそうです。

これは、通常(4時間以上おき)に摂取した時の3倍弱の濃度です。

常にビタミンCをとり続けることで白血球の働きを高め、風邪に対抗できるようになるのです。

もちろんその間、腎臓からじゃんじゃんビタミンCは排出されるのですが、それを上回る量を頻回投与することで血中濃度を高く保つんですね。

まさに、「源泉かけ流しの温泉」のようなぜいたくな治療法ですが、特に緊急時には試す価値があると実感しました。

それと、個人的にはビタミンC点滴よりも、連続したサプリメント摂取のほうが効果を実感できたのも意外な点でした。

風邪などの感染症に対しては、一度に多くのビタミンCを入れるよりも、持続してビタミンC濃度を高めることが効果的なのでしょう。

風邪の根本治療案を考える

病院に来院する風邪の患者さんは、今どき、風邪薬で風邪が治るわけではないことを知っています。

「週末から旅行行かなくてはならないので急いで治したい」

「明日、どうしても話をする機会があるので、話ができるように、熱を下げたい」

「喉の痛みを薬で抑えたい」

など「明確な来院目的」を持って来院します。

そんな患者さんに対して、今回の治療は喜んでもらえるに違いありません。

「このような緊急的なサプリメント使用には、充分にサプリメントを消化吸収できる腸管の準備が必要だと考え、乳酸菌を同時に使ったほうがいいな」

とか、

「組織に(今回の場合は特に白血球)効果的に栄養素を運ぶためには、時にはサプリメントだけではなく、点滴も考慮したほうがいいいな 」

など、と考えをめぐらせながら、

「風邪回復点滴+サプリセット」

のメニューの中身を熟慮中です。

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コメント

  1. novorg より:

    参考になりました!試します。