必要な検査

混乱を招きやすい毛髪ミネラル検査

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副腎疲労を起こす原因は様々であり、ストレスや栄養不足だけではありません。

その要因を見つけ出すために、私のクリニックでは問診、診察に加えて、いろいろな検査を行っているのですが、費用も時間もかかる検査は、全員の患者さんに行うわけにはいきません。

そこで、今まで行った多くの検査結果を分析し、「典型的な副腎疲労のパターン」をあぶり出そうという試みを行っています。

具体的には、副腎疲労の患者さんが、
「どの位のストレス状態で、どのようなビタミン、ミネラルバランスで、どんな腸内環境で、どんな重金属がたまっていて、神経伝達物質のバランスがどのように崩れているのか?」
といったことを分析しています。

最近は、そのような原因をさぐる検査を自分で行って、それを元に自分でサプリメントをセレクトしたりする方も増えてきました。

非常によい傾向だと思います。

ただ、検査の中には、解釈が少し難しかったり、混乱を招きやすかったりするものがあります。

中には間違った結論を導きだし、それにそって治療をされている方もいます。
そのために治療がうまく進んでいない場合もあり、非常に問題だと思います。

で、その中でも一番間違いが起きやすいのが毛髪ミネラル検査です。

毛髪ミネラル検査は、ミネラルの過不足、重金属の蓄積具合だけでなく、副腎疲労の程度までも推測することができるという、負担が少ない割には、得られる情報量が多い、優れた検査です。

しかし、検査の見方にはある程度知識が要るのも事実です。

例えば、この図をみてください。

画像の説明

これをみて、
「カルシウムとマグネシウムが多すぎるから、牛乳とにがりを摂るのをやめたほうがいい」
というのは、間違った評価です。

毛髪検査では、単純に体内量を表すミネラル(鉄、ナトリウム,カリウム)もあれば、蓄積量とは反対に動くミネラル(亜鉛、カルシウム等)もあります。

データを正確に読み取るためには、それぞれのミネラル特有の振る舞いについて理解が必要です。

また、体内でのミネラル輸送障害があれば、必須ミネラルレベルは体内量を反映しません。

水銀がミネラル輸送障害を引き起こす事は、未だにあまり知られていません。

毛髪検査を見た時にまず最初にすべき事はミネラル輸送障害があるかどうかをチェックすることです。

ミネラルはエネルギーを作り出すために不可欠の栄養素ですが、副腎疲労がなかなか治らない患者さんでは、体内ミネラルのアンバランスが起きているために、エネルギー不足になり、疲れやすくなっているパターンが多いのです。

だから、副腎疲労を治すのには、そのミネラルアンバランスが、「ミネラルの不足で起きているのか」それとも「ミネラルの輸送が止まっているために利用ができない状態なのか」を見極めることはかなり大事で、治療方針に大きな影響を与えます。

「ミネラル代謝の正常化」は副腎疲労治療のキモ中のキモです。

毛髪ミネラル検査は、コツを一旦覚えてしまえば、簡単に解読でき、単なる高値,低値以上の情報を与えてくれます。

副腎疲労脱出ビデオマニュアルでは、毛髪検査から「副腎疲労の程度」「ミネラルの過不足や利用障害」「重金属の蓄積」を読み取る方法について解説しています。

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