現代型栄養失調・副腎疲労で倒れる3つのタイプ

分子栄養学のカウンセラーとして、食生活のご相談を受けております。

カウンセリングでは、血液データ等から固有の問題点を見つけ、その方に合った方法で改善策を提案していきます。

それぞれの遺伝子が違うように、体質もライフスタイルも多岐にわたりますから、栄養的な問題点も人それぞれ多種多様です。

しかし、ご相談に至る経緯はタイプ別に分けることが可能です。

よくある3タイプをご紹介します。

タイプ1 『食事・栄養に対するリテラシーが低すぎる系』

一人暮らしの男性に多いパターンですが、たまに女性もいます。

そもそも食への興味が薄く、お腹さえ膨れれば食事なんてどうでもよいという方です。

若いころは踏ん張りが効くのですが、30才を過ぎるあたりから急速に衰えを感じ始めます。

もともと興味がない分野なので、何をどう改善するか、全く見当が立ちません。

とりあえずネットを徘徊し、長々とした縦スクロールのアフィリエイト広告に引っ掛かって野菜ジュースの定期購買を始めたり、

真夜中の通販番組で「ナントカエキス」系サプリメントに大枚をはたいたりします。

ベースとなる栄養素が不足していますから、高額な健康食品もほとんどが無駄になり、思うような効果は得られません。

このタイプは、私のブログも読んでいませんし、自主的にセミナーにご参加頂くこともないのですが、たまたま紹介されて個別のご相談を引き受けることがあります。

栄養知識のレベルがあまりにかけ離れた人に、分かるように説明するのは正直かなり大変。

限られた時間の中で、どこから説明して、どういう言い方をすれば相手の心に響くか、カウンセラーとしての力量が問われます。

「あんたそんな食生活じゃあ、5年後に死ぬよ」と細木数子風に脅し作戦か、

「これとこれを食べると、こうなるんです、ですよね?」と池上彰風に平たく丁寧に説明するのか、

コミュニケーションの工夫は必要ですが、そもそもベースの食事がめちゃくちゃですので、ちょっとした工夫で効果が出やすいのもこのタイプ。

「食べ物によって体調も気分も変わるんだ」と実感してもらえれば、2回目、3回目とカウンセリングの予約をされます。

こうなってくると問題は改善されていることがほとんどです。

音楽家の小室哲哉さんは、食にほとんど興味がなく「オリジン弁当→マクドナルド→ピザのローテーション」だそうです。

小室哲哉さんのような低リテラシータイプは、専門家に聞くのが一番です。

ご自身の知識でなんとかしようというのは、あまりに回り道、却って浪費しかねませので。

タイプ2 『忙しいくて自分の食生活なんか構っていられない系』

身体のためにちゃんと食べなきゃいけないと頭では理解できているけれど、なかなか難しいのよね~と言う方です。

朝はパンとコーヒー、残業が多く帰宅が遅いの夕食を準備する暇がない。

気が付いたら、しわ、シミ、白髪。

お腹周りにはどっぷりついた内臓脂肪。

自分を奮い立たせるのは、朝のコーヒーか仕事中のエナジードリンク。

カフェインでドーピングの生活を続け、副腎疲労で朝起きるのもやっとこさ。

たまの休みに料理をしようとキッチンに立っても、作って得られる栄養的なメリットで間に合うレベルじゃなく、調理の疲労感で立てなくなってしまう。

度重なるストレスにもう限界だと、ある日意を決して病院へ行きます。

内科で体調不良を訴えても検査値では異常値が出ません。

「よいお薬がありますよ」と出されるのは向精神薬。

ご相談に見えられる方で、実は一番多いのがこのタイプ。

内科で異常はなくても、データを見ればあちこち副腎疲労の特徴が散見されますので、一通りの問題点を指摘して栄養面の改善方法を提案します。

し・か・し!

この場合、実はもっと根深い問題が存在していることに気が付かなければいけません。

なぜこのような栄養状態になる食生活を、何年も続けなければいけなかったのでしょうか?

そこに至る経緯にアプローチしなければ、どんなに優れたサプリメントも食餌療法も一時しのぎに過ぎません。

単なる対処療法であれば、向精神薬となんら変わらんのです。

「残業しなかったら、上司の自分へ対する評価が下がるのではないか?」

「この飲み会を断ったら、仲間外れにされるではないか?」

顧客の無理な要求、無駄な残業、無駄な飲み会、なぜ断れないのでしょうか?

このタイプは食の大切さは理解していますので、あとはそれを実行できるかどうかです。

上司の評価、親・親戚の評価、ご近所の評判、etc.

いろいろな他人軸に縛られすぎてませんか?

自己評価を高め、自分自身をもっと大切にしましょう。

では、どうやって自己評価を高めるか?ですが、世の中には優れた本やセミナーがたくさんありますので、それはご自身で探していただくとして、

我々栄養カウンセラーとしては、基礎的な栄養状態の改善しながら、脳内伝達物質の正常化をしていきます。

副腎疲労のヘタレさんや、カフェイン中毒のアドレナリンファイターは、細胞レベルでエネルギーが低迷していますから、なぜか出会い運が悪いです。

栄養状態の劣化は生命体としての危機ですから、悪い奴らのカモになりやすいんですよ。

細胞レベルの引き寄せの法則ってやつです。

怪しいセラピーやカルト宗教団体に引っ掛かっては身も蓋もありませんので、

正しい判断力が備わるよう、栄養面からサポートしていくのが私たちの仕事です。

タイプ3 『健康には人一倍詳しいけどソコじゃないよ系』

健康には人一倍気を使い、新しい情報もしっかりキャッチ!

健康的な食餌療法をお試しになる割には体調が芳しくないタイプです。

「○○先生がこう言っていたから」

「○○本に書いてあったから」

「テレビでやってたから」

いつも何かの健康法の信者となり、きっと自分も良くなると信じています。

なんとなく元気になった気がするのですが、実は自前のアドレナリンでドーピングしているだけだったりします。

ちまたで評判の健康法には「評判になる理由」があります。

単純明快で素人でも理解しやすく、アイキャッチーで目立つ、流行の食餌療法とは、多種多様な個体差を無視し、分かりやすく単純化しているからこそ流行するわけですね。

もし、その健康法・食餌療法が効果的だった場合は、なぜ効いたのか?という根本原因を知ろうとしませんので、一生その健康法の信者でいる必要性が出てきます。

効果が出ない場合は、やり方が不足しているせいだと解釈しますので、さらにエキセントリックな食餌療法になっていきます。

「悟りが開けないのはお布施が足りないから」という信仰団体となんら変わりありません。

信者として、そのまま寿命の向こう側まで行ってしまえばラッキーですが、中には問題をこじらせてしまう人がいてこれがやっかい。

実はこういうタイプに、分子栄養学的なアプローチは一番効果があります。

なぜなら、ある食餌療法が効かないという事実は、その方の根本原因を的確に反映した結果だからです。

冒頭でも申し上げた通り、分子栄養学では個体差を重要視します。

必要な栄養素量の違いはなぜ個々人によって違うのか?

メチレーションなのか?腸内環境なのか?重金属汚染なのか?

それぞれの根本原因を探るのが、分子栄養学の基本です。

ご自身の身体の教祖様はご自身です。

改善されない場合は、改善されない理由が必ずありますから、

盲目的にならないよう、全体を俯瞰して判断するようにしてください。

ーーーーー

以上、栄養不良で体調不良を起こす代表的な3タイプをご紹介しました。

実際はここまで簡単なカテゴライズではなく、タイプ1とタイプ2のハイブリッド型とか、タイプ3の亜型とか、いろいろあります。

現在の症状は、長年の食事という「インプット」の結果「アウトプット」なのですから、入力値を変えてあげれば自ずと結果は変わります。

お肌の細胞は28日、赤血球は4か月、骨でさえ2年もあればマルっと入れ替わる仕組みになってます。

半年前の自分と現在の自分、細胞レベルの話をすれば、現在の自分の方が新しいわけです。

つまり我々の身体は常に「出来立ての新品」

それもすべて必要な食べ物(栄養)があってこそ。

どうぞ毎日のお食事は大切にしてくださいませ。

著者:馬篭純子

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする