治療予算を削減する方法

今日は、最近患者さんから頂いたお問い合わせをご紹介します。

私はとある病院で慢性疲労と2年前に診断され、治療を続けています。
数種類の薬を処方されていますが、未だによくなる気配はありません。ネットで調べて、マルチビタミンをとってみたのですが、特別改善はありませんでした。
いろいろ調べているうちに、ここにたどり着きました。根本原因を調べる検査をして、サプリメントを処方してもらいたいのですが、
予算的には月に〇〇円がやっとです。

この予算内で、診察をしてもらうことはできますか?
この中の幾らを検査代に充てて、幾らをサプリメントに充てればいいのか迷っています。

自費診療を受けるにあたって、予算の相談をお受けすることは少なくありません。

「今までの診療で貯金を使い果たしてしまった。」
「現在は、働くこともできず、自費診療では厳しい状態」
「お金はサプリメントを買うためにとっておきたいので、検査はなるべくしたくない」

など、多くのご意見を頂きます。

そこで、今日は、レベル別に「治療予算を削減する方法」についてお話しします。
もちろん、たとえ安くても治療効果がなければそれは無駄遣いです。
「安かろう、悪かろう」にならない方法です。

レベル1 いいサプリメントを使いましょう

栄養療法の治療効果はサプリメントの性能に大きく左右されます。
薬と違ってサプリメントには効能、効果を保証する義務はありません。

ですから、まさに珠玉混合、同じ名前のビタミンサプリでも全く別物です。
効かないならまだしも、粗悪な材料によりかえって健康を害する物もあります。

粗悪なサプリメントにお金を使うことほど無駄遣いなことはありません
いいサプリメントを使うことに一定の予算を割いてください。

世の中にはよいサプリメントを良心的な価格で販売している会社がいくつもあります。
ここで、いい会社を選ぶポイントを教えますね。

栄養療法の根幹となる分子栄養学の基礎は「個体差」と「ドーズレスポンス」です。

「個体差」とは、サプリメントは人によって、効く量に個人差があるということ
「ドーズレスポンス」とは、サプリを最適量使うことではじめて効果が出るということです。

ポイント1 「ドーズレスポンス」に対応できるように、十分量の栄養素(特にビタミン)が入っていること。

例えばビタミンBなら厚労省の推奨基準の10-12倍はほしいです。

ポイント2 「個体差」に対応できるように、多くのサプリメントのラインナップがあること。

粗悪なサプリメントに騙されたくない方は、是非この本を読んでみてください。

また、治療家の方は、患者さんに治療費用の事を言われるあまり、くれぐれも安い効き目のないサプリを紹介することがないようにしてくださいね。

効かないサプリはたとえ安くても、全額無駄になります。
効かないサプリを処方されるために、患者さんが通院していたとしたら、それは患者さんの治る機会だけでなく、時間をも奪うことになります。

レベル2 きちんと診断をつけましょう

「友人がいいといっていたから」「ネットで見たから」
などの情報でサプリメントを摂っているのは論外ですが、クリニックで、足りないサプリメントの検査を行って、その結果によるおすすめサプリメントを摂っている場合も要注意です。

今、貴方が困っている症状は、はたしてその栄養不足から来ているものでしょうか?
症状と足りない栄養素の情報は実はあまり一致しません。

胃腸の消化吸収能力が低下しているときにプロテインをとってみても、腸を荒らすだけです。

「 日本人は胃腸が強くないので、栄養をうまく消化吸収できない事がある 」
「 化学物質や重金属などがたまっていると栄養の効果を打ち消してしまう 」
のです。

腸は悪くないか、重金属は溜まっていないか、他に体を悪くしている要因(感染症、ホルモン不足などなど)はないか?

診断を正しくすることが、サプリメントに使う費用を大幅に節約することにつながります。

何も考えずに高いサプリを毎月摂っている方は是非、腸や重金属の検査をしてみましょう。
サプリメントの効きがよくなったり、貢献していないサプリを止めたりすることで、サプリ代ずいぶん安くなるはずです。

レベル3 栄養療法について勉強しましょう

最近は、月100件以上、腸内環境、重金属検査などの「サプリの効きを邪魔する検査」を行っています。
これだけの検査結果を毎日見ていると、いろいろな気づきがあります。

例えば、食後に強烈な眠気に襲われるひとがいます。
これは食後の反応性低血糖でおこる症状です。

しかし、糖質制限をしてもよくならず、甘いものが食べたくてしょうがない。
この様な場合は、リーキーガット症候群(腸漏出症)が隠れていることが多いです。

そんな感じで多くの患者さんの話と症状、検査結果を比べているうちに、検査結果をある程度予想することができるようになってきました。

最近私は、結果が充分予想でき、しかも当面の治療方針決定にかかわらない検査は行わないようになりました。

体の仕組みを知り、栄養が体内で働く仕組みを知ると、
「 必要なサプリメントを決めるのに必要な検査が何なのか? 」
「 その検査の結果の予測 」
が見えてきます。

検査費用は高額ですので、それが削減できることは非常に意味がありますね。

というわけで簡単にまとめると、

レベル1 いいサプリを使う

レベル2 ちゃんと検査をする

レベル3 勉強する

となります。

レベルが上がっていくほど、無駄なお金が節約でき、治療効果も上がるでしょう。

でも、レベルが高いところほど、一筋縄ではいかないことがあります。
注意点がいくつかありますので、挙げておきますね。

レベル1(いいサプリをつかう)の場合

高いサプリメント、一部上場企業のサプリメントが必ずしもいいサプリではないことに注意してください。

レベル2(検査をする)の場合

治すのは悪い検査データではなく、自分の症状だということを忘れないようにしてください。

レベル3(勉強する)の場合

人のいうこと、ネットの情報をうのみにしないでください。

栄養療法を希望される患者さん、栄養療法を取り入れている治療家は、治療に対して非常に意欲的でやる気に満ち溢れています。
ですから、そのパワーが間違った方向に行ってしまうと、損失は大きいのです。

レベル1の方向性を間違うと、効かないサプリメントを飲み続ける

レベル2を間違うと、高価なサプリメントを飲み続ける

レベル3を間違うと、見当違いの検査とサプリメントを繰り返し、いくつも病院を廻る

と、このように、高いレベルで間違えると、損失のレベルも大きくなります。

栄養療法をはじめたばかりの方は、レベル1からはじめ、徐々にレベルを上げていくことをお勧めします。

レベル3の勉強の仕方ですが、基本を知らずに、ネットなどで得た断片的知識を次から次へと試すというやり方はお勧めできません。

特に、「人の治療体験記を読んで、そっくり真似てみる」というのは、危険です。
栄養療法の「個体差」を理解してください。

まずは、「体の仕組み」「栄養が効く仕組み」「栄養が効かない原因」などの基本を系統的に勉強するべきです。

仕組みを知っていれば、
「 どんなサプリをどのくらいとればいいのか?」
「 そのためにはどんな検査をすればいいのか?」
「 こんな症状の場合、治療期間の見通しはどの位か?」
などがわかるようになります

検査、治療などが非常に効率的になり、費用、時間ともに節約することができます。

だから、貴方が様々な方法を試してもまだうまくいかないなら、治療予算の1割を「知識」に振り分けてみてください。

「知識」予算の10倍の金額の無駄なサプリメントをとっていたことに気付けるでしょう。

そして、もし治療予算の3割を「知識」に振り分けることができたら、あなたの治療は根本から変わるでしょう。

p.s.

ちなみに、この半年間、私がサプリに使った金額は15万くらいですが、検査、セミナー、書籍などにつかった費用は100万円は下りません。

私の治療方針も是非ご覧ください。

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