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東京の下町、三ノ輪の昭和レトロなお店【後編】 | News | Pen Online

パーラー オレンジのプリンアラモード¥800(税込)。オーブンで時間をかけて店主自ら焼き上げるカスタードプリンとアイスクリーム、果物が乗る。

【前回を読む】東京の下町、三ノ輪の昭和レトロなお店【中編】

パーラー オレンジ(喫茶)──ショーウインドウに誘われ、なにもかもが懐古的な店内へ。

ロウ製のサンプルが並ぶショーウインドウについ吸い寄せられる。店主による占いも。フードとドリンク1品づつ注文で鑑定は無料。要予約。

ショーウインドウに誘われて店内へ。赤いソファに、頑丈そうなレジスターは1971(昭和46)年に購入したもの、ピンク電話も現役バリバリだ。「パーラー オレンジ」の店主室井健助さんが苦笑する。

「これどうやってかけるんですかって、若い人たちが聞くんですよ」

彼らは、電話するたびに10円が必要だったことや、ダイヤルを「回す」ことを知らない。そんな遺産的な品々が、きちんと残っているパーラーなのだ。

「やっててよかったと思えるのは、『看板見たら昔のままで、嬉しくなって入ってきました』って言われた時ですね」

長く続けたからこその喜び、と室井さんが満面の笑みを見せた。

東京都荒川区南千住1-13-18
TEL:03-3806-7346
営業時間:7時〜21時 
定休日:無休

ナポリタン¥650(税込)はママさん担当。フライパンでしっかりと焼かれたケチャップの味が懐かしい。使う具材も、ハムや玉ネギなどの正統派だ。

絵に描いたような町中華で、完成度の高い料理を。

半チャンラーメンセット¥900(税込)。空腹を問答無用に満たしてくれる最強のタッグだ。チャーシューは自家製、メンマも乾燥を戻して味付けした。心が尽くされている。

初めて食べた気がしない。自分の過去に埋もれていた記憶に刻まれていた味を思い出した気にさせられる。

「再来軒」の味の基本は、鳥と豚骨、煮干しや昆布、野菜などを使って煮立たせずにとる澄んだスープ。それを使ったシンプルなラーメンは必食だ。

「食べたお客さんが、『ナルトとメンマが入ってるよ』って懐かしがってくれます」と店主割貝昭次さん。自家製ラードを使い、芳ばしくパラリとしっとりの中間を行く渾身のチャーハンも、あくまで基本を貫く。かっちりと具に味付けした餃子も独特。醤油なしが美味いのだ。

創業51年。長く続けられた秘訣を聞くと、「妻がいてくれたからですよ」と割貝さんは即答した。

明治通り沿いにポツンとある、質素な外観とは裏腹に、年季の入った割貝さんの腕から生み出される料理の数々は、町中華の極みと言える。

カウンターの奥では、ラーメンなどの麺類が、2人のコンビネーションでていねいに調理される。まさに夫唱婦随という言葉が当てはまる。

東京都台東区三ノ輪1-25-1
TEL:03-3873-7570
営業時間:11時30分〜13時30分、18時30分〜21時30分 
定休日:不定休、年末年始

こちらは2020年12月15日(火)発売のPen「昭和レトロに癒されて。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。
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※新型コロナウイルス感染防止などの諸事情により、店舗の営業時間、サービスの変更などが行われる場合があります。訪問前に確認ください。

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