副腎疲労

副腎疲労の回復期に注意せよ

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今日は、「副腎疲労の回復期に注意せよ」についてお話したいと思います。

先月、疲労を訴える女性の患者さんが来院しました。

主訴は

  • とにかくつかれやすい。
  • 動くと息切れがする。
  • 朝が全くおきられない。
  • 月経前症候群がひどい

といったことです。

外資系の会社で管理職をしているが、とにかく様々な仕事を抱えており、昼食を食べる時間がないくらい忙しい日々を5年くらい送っていたとの事です。

やりがいある仕事で頑張っていたが、半年前から急に頑張りが利かなくなった。

  • 短気になり、部下のちょっとした失敗に我慢ができない。
  • 1ヶ月前からは体重も減り始めた。
  • 甘いものとコーヒーが大好きで、それを摂ると無理が利いたが、今はだんだん体にムチを打とうと思っても、自由が利かないようになった。
  • なんとか休職しないで仕事を続けるために治療したいとの事でした。

典型的な副腎疲労症候群でした。

副腎疲労症候群とは、継続するストレス、栄養不良により、副腎の機能が低下するために
様々な症状を引き起こす病態です。

副腎はコルチゾール、アルドステロンなど様々なホルモンを放出しているため、出なくなるといろいろな症状がでます。

立ちくらみや、低血糖症状も結構強いようです。

検査を行った結果、副腎ホルモンレベルもかなり低く、貧血もありました。

副腎疲労症候群に対して点滴やサプリメントだけで治療するのは無謀に近いことです。

私は休職をして、治療に専念するように勧めました。

食事指導を行い、さらに副腎疲労に最適なサプリメントを処方しました。

3ヵ月後

彼女は来院し、こう言いました。

「 見違えるほどよくなりました。
よくなったんですが、このところ2週間くらいまた調子悪いんです。
前と同じように朝も起きられなくなってしまいました。      」

実はこういう人多いんです。
なぜなんでしょうか?

副腎疲労症候群は治療のために体をリラックスさせておく必要があります。
「リラックスする事」が治療なのです。

リラックスして「副腎の負荷を取ることで、自然回復を促している」のですね。

でも、皆さん勘違いしやすいのですが、これはストレス解除、栄養補給、その他の治療によって
「人工的に作られたリラックス状態」であることを自覚しなくてはなりません。

でも、実際、楽になるわけだし、日常生活も(ストレスがかからなければ)普通にできるようになるので、
「治った、完治した」と勘違いしてしまうんですね。

だから、多くの人は少しでもよくなったとたんに、働こうとします。
また、副腎疲労になるような人はもともと責任感が強くまじめです。
しかも、今までの遅れを取り戻そうとして、より頑張ったりするんです。

でも当然ながら、治っていませんので、そんな時にストレスがかかれば、症状が再現するわけです。

そして、「治ったのに再発した」と言って、私の所に受診します。

でも違うのです。

まだ治っていません。
治療中ですから無理すれば当然悪化します。

副腎疲労は、疲労症状がとれるには1ヶ月かからない事が多いのですが、完治には6-12ヶ月かかります。

そこを本人も自覚し、周りにもわかってもらう事が必要ですね。

「治療中なんだから、もっと堂々とぶらぶらしてた方がいいですよ」

とは言うのですが、実際、人の目が気になって、なかなか難しい様です。
この患者さんもかなり無理していたようです。               」

 

サプリを効かせる方法論 その11

・リラックスできる時間を作ってあげる

 

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